D.C.を目指して

D.C.に行けば状況が変わるとエイブラハムたちがいうので、オレはエイブラハムたちと共にD.C.へ向うことにした。

 

 

エイブたち…エイブとはエイブラハムのことだ。
いつの間にかギャレットたちと仲良くなっていたようで、ギャレットがそう呼ぶので、みんなエイブラハムをエイブと呼ぶようになっていた。

 

D.C.へ向うことはウッドベリーの住人にも知れ渡っており、同行したい者がいたり、戦力的にも遠征するには人数が必要なので、ここでも選抜チームを作ることになった。

 

ウッドベリーはクレアとミラベルが守ってくれるだろう。
遠征チームに参加する人員の能力を確認するため、町外れの訓練場でウォーカーを相手に腕試しをすることなった。

 

ウォーカーから自分の身も守れない者を、意気込みだけで連れて行くわけには行かない。
すると、選別を終え30人ほど遠征チームを編成した時、唐突にブロックがD.C.行きに志願してきた。

 

ブロック立つ

 

エイブやギャレットはオレを恨んでいるので、復讐の機会をうかがう為に参加しようとしていると思っているらしい。
ブロックの参加は混乱を招くかも知れないと、エイブやギャレットが同行の是非をオレに選択させた。
トッドの恨みか…そんな感傷で死ぬほどオレは軟じゃない。
ブロックの戦闘能力は高い。
答えはOKだ。

 

 

ブロックを加えた遠征チームと町を守る防御チームに分れ、遠征チームが出発に備え荷造りをしていると、反乱の一報が入ってきた。
煽動しているのはベンジャミンらしい。
ここでオレたちを殺し、町を乗っ取るつもりでいるようだ。

 

ようやくジェレマイアの脅威を払ったばかりだというのに、下心を燃やすヤツが後を絶たないとは情け無いことだ。

 

エイブは反乱者に容赦することなく応戦し、ベンジャミンを捕らえ、ベンジャミンはスナイダーに踊らされたと黒幕の存在を明らかにすると、エイブはスナイダーを瞬く間にあの世へ送った。

 

死病という脅威を前に人々は団結しなければならない。
よこしまな心は何の利益も与えないというのに。
エイブは、その事を良く理解していた。

 

この訓練で得た教訓は多い。
今の敵はウォーカーだということを誰もが心に刻んだことだろう。

 

訓練キャンプ

 

果たしてどれだけの人数がD.C.にたどり着けるのだろう。
オレはクレアに別れ告げ、D.C.に歩み出した。


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